12月上旬。大竹市にある三倉岳へ行ってきました。
3つの岩峰をもつゴツゴツとした姿が特徴的な、以前から登ってみたいと思っていた山です。
朝9時前頃の駐車場。すでにそこそこの先客がいました。
三倉岳はロッククライミングの名所でもあり、荷物の様子からも大半はクライミング目当ての人たちなのかなと。
駐車場から見上げた三倉岳。右から上ノ岳(朝日岳)、中ノ岳(中岳)、下ノ岳(夕陽岳)です。
これからあの三本槍のてっぺんを目指すわけです。
登山コースは左回りに登るAコースと右回りに登るBコースがあります。
安全面からはBコースが推奨されているようなので私もそちらに。
スタートしてしばらくは歩きやすい道が続きます。
天候も良く絶好の登山日和だったのですが、仕事が繁忙期で寝不足の日が続いていたからか、身体はいつもより重く感じて気分もいまいち上がり切りません。
AコースとBコースの分岐。ここを過ぎたあたりから次第に登りが急に。
上がらないテンション。その反面で早まっていく心拍数。
「今日は家でゆっくり寝ておくべきだったのかもしれない」
そんなことを考えながら歩いているといつのまにかコースから外れて獣道に。
幸いにも、すぐに登るのが困難になったので異変に気づいて引き返せました。
だめだなーとザックを下ろしてひと呼吸。水分補給もし、気を取り直して再び歩きだします。
ところどころ大きな岩が目立つようになり、ロッククライミングをしている人たちの姿も。
8合目まで来たら登りはいったんラストスパート。
ここまで来るだけで息があがりそうになった自分と違いクライマーの方々はパワフルだなと尊敬。
で、山頂部まで登り切るとこちらの注意書きが。
すでに疲労がたまっていて少し心が挫けそうになりましたが、無理になったら諦めようと考えとりあえず進むことに。まずは右手の朝日岳を目指します。
ちなみにここから先の登りは鎖場がメインで、個人的には山頂部までの登りに比べるとはるかにマシだったので助かりました。
朝日岳山頂の岩。
朝日岳からの眺望。この景色のおかげで気分はだいぶ晴れやかになりました。
スタート地点の駐車場。1時間ほど前まではあそこからこちらを見上げていました。
横に並ぶ中岳と夕陽岳もよく見えます。
こうしてみると本当に岩山ですね。
それでは来た道を少し戻り隣の中岳へ。
ちょうど先ほどの注意看板のところで、おじいさんに連れられた高校生くらいの一団に遭遇。
登りを終えたおじいさんが一番息を切らしているものの、その後にきちんと続いて順番に登ってくる学生たちという構図がなんだか微笑ましかった。
というわけで鎖場です。
チェーンはけっこう新しいものに見え、足場もしっかりして登りやすかったです。
登っていく。
中岳山頂です。
こちらもいい眺め。
最後はこちらの夕陽岳。
岩壁にチェーンが打ってある。クライミング用ですかね?
登りより下りのときの方が大変そう。
こちらも鎖。
岩山の裏側って感じですね。
あと少し。
夕陽岳山頂です。
眺望はないのかと思ってしまったのですが、ヤマップで山頂から先へ少し進むルートがあることに気がつきました。
というわけで夕陽岳の先っぽへ。
落ちると助からないでしょうね。
雨の日は滑りそう。
先ほどまでいた中岳。
ちょうどあの学生たちが登っているところでした。
夕陽岳の方が標高は高いため、上から見ると丸見えだなと思っていましたが、私の姿も彼らから丸見えだったようです。
眺望に名残惜しさを感じつつも、三倉岳の三角点へ。
三倉岳山頂。こちらは眺望なしです。
マップを見るとさらに奥へいったところに展望台があったので、ついでに行ってみようかという気持ちで向かってみることに。
この道、思わず直進していしまいそうですが足元の木が通行止めを示している模様。
ピンクリボンに従って左へ。
フカフカの落ち葉の道を進む。
展望台に到着。思っていたより見晴らしがよかったです。
山の海。
そしてその奥には瀬戸内海。
棒立ちで景色を眺めていると次第に視界に白いものが。
写真には写っていませんでしたが粉雪で、見上げると確かに寒々しい空。
鼻を啜りながら来た道を戻ります。あとは下山するだけ。
下りはAコース。40分ほど歩き続けます。
歩きやすいですが、着々と下っていっている実感のある道だったので、その分こちらのコースから登るのも大変そうだなと思いました。
無事に下山。車は朝より増えていましたが、台数のわりには登山者にはあまり遭遇しなかった気がします。
登るのも見上げるのも楽しい山。
おしまい。
○アクセス
自家用車(三倉岳自然公園駐車場)
○コースタイム
08:55 三倉岳自然公園駐車場・登山口
09:15 Aコース・Bコース分岐
-Bコース-
10:05 朝日岳山頂
10:25 中岳山頂(休憩5分)
10:45 夕陽岳山頂(休憩10分)
11:05 分岐
11:10 三倉岳山頂
11:20 展望台(休憩5分)
11:30 三倉岳山頂
11:35 分岐
-Aコース-
12:10 手小屋沢避難小屋(休憩5分)
12:20 Aコース・Bコース分岐
12:35 三倉岳自然公園駐車場・登山口